それが2004年を迎えて、まこGが大原江里子に誘われて気が向かなかったのですが「大原さん一人では寂しかろう」と思い、他の仲間には内緒で聴きに行きました。その結果・・・大興奮・・・もう、大騒ぎ。次の週に六本木のSatin
Dollでのライブに召集メールが飛び交い、仙台にいるおじさんはほったらかしにして、3人と旧メンバーの西尾などオージーサンズ一家七人で出かけました。わかGなどは、先入観なしに聴きに行ったのです。だから、驚いたのです。
われわれのテーブルにアルトの中村早智(サッちゃん)がやって来てくれました。まこGはサッちゃんといやに親しげなんです。くりGが怪訝な顔をして、
「前から知り合いなの?三十年来の友達のようにしているけど」
「この前のライブに行ってさぁ、今日で2度目だ」
何んて人懐こいと言うか、馴れ馴れしいというか、オージーサンズのリーダー兼渉外は一旦気に入ると「押しが強く」なる癖があり、喰らいついたらはなれないのです。
近年は、アカペラブームが起こり静かなコーラスブームとなっています。中にはジャズコーラスと銘打っているグループもあります。でも、ジャズコーラスというからには、われわれおじさんたちには、いささかの注文があり、ただスタンダードジャズの歌を唄うだけでは「ジャズ」とは言わないのです。
「そよ風」は5月の薫風のようなさわやかなさ。BREEZEはオージーサンズのメンバーに大いに気に入られました。声のそろえ方とバランスのよさは完璧に近いと思います。音程や強弱、きれいなハーモニーの作り方は「まさに」プロです。野口久和のアレンジも見逃せません。贅沢なことを言わせてもらえば、遊びが欲しいところです。例えば、FF、マントラ、LHRがライブで見せる「やつ」です。遊んでくれると息が抜けるのです。ハーモニーの難しさ、激しい音の動きといったシーリアスさは聞かせどころですが・・・
灰汁(あく)のある声や唄い方をすると、コーラスを駄目にしてしまいがちですが、”あく”がないと物足りなく感じるのは事実です。LH&Rは個性をぶつけ合って独特のハーモニーを作り出していました。メンバーの個性がしっかりあるのにコーラスとして成り立つ、バラバラに唄っているのにハモっているグループなんて夢でしょうかね。彼等のライブをはじめて聴いて、あまりに上手なのでそんなことが頭をよぎりました。
これで、BREEZEのライブにはオージーサンズが時々お邪魔することになるでしょうね。BREEZEの皆さん、サッちゃんお覚悟を・・・
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さて、2005年を迎えました。中村早智からの挨拶メールが来ました。なんと「Breezeを辞めました」という知らせです。13年も初めからのメンバーとして活躍していたのにと思いますが、このようにコーラスグループのメンバーの去就はプロでもアマでも必ずと言っていいほど起こります。
尚美学園大学新卒のアルト松本敦子が加入しました。
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Lureも2004年の夏前には解散いたしました。 |