年頭の一枚 2018

旧ブルボン宮
(パリ)

1990年6月、コンコルド橋のたもとからセーヌの河岸をチュイルリー公園の方に歩き、旧ブルボン宮とコンコルド橋とエッフェル塔がファインダーに収まるような場所を探しました。

この場所のこの角度が「絵になる」とシャッターを切りました。今だったらデジカメですからフイルムの心配なくパチパチ撮ってくるところですが、当時はフィルムカメラです。オリンパスペンをポケットに入れながら歩き回ったのです。このアングルは2枚しか撮っていません。

この写真だけが水上バスも運よくファインダーに入りました。セーヌ河にはこの水上バスの3倍ほど大きな観光ボートが行き来してます。

この建物は1720年代の建立です。ルイ14世の庶子であるLouise-Francoise de Bourbon (1673-1743)のために建てられたものです。

後には国民議会議事堂になりました。

エッフェル塔も初めて絵になりました。でも、わたしが描きたかったのは、実は「木の葉の影」だったのかも知れません。お誂えのこの枝振り、普通は景色を遮る邪魔ものとファインダーの枠から除かれます。

いつもの通り「年頭の一枚」です。

2018.1.1

若山 邦紘
102-0081東京都千代田区四番町2-2
パレスビュー四番町 1101
03-3262-0760(fax:0775)

wakaozsons◆gmail.com

「年頭の一枚」とは?