年頭の一枚 1995 ノートルダム寺院 (フランス・パリ) |
このときはパリに10日間滞在していました。のんびりしていました。1990年夏にアテネで国際学会があり、引き続く週に別の会議があったわけです。自分の発表がないので、ゆっくり時間があり、ひとりであちらこちら歩き回りました。夏でも朝夕は涼しく気持ちがよいのですが、昼間は結構暑く水のボトルをぶら下げていないと喉がかわいてしようがありません。
ノートルダムはやはり正面ではなく後ろから見た風景が素晴らしいと思いました。セーヌの向こう側の岸をあるいて一番良いアングルを探したのです。 すぐ近くがカルチェ・ラタンですが、そこに中世の地下牢をそのまま使ったお気に入りの狭ーいシャンソニエがあります。パリにいるときは毎晩10時過ぎになるとここに足が向いてしまいます。オバアチャンやオジサンが入れ替わり立ちかわりシャンソンを聴かせてくれます。ピアノ伴奏のクロードは酒好きでいつも赤い顔をしてピアノを弾いています。食後のカルバドスなど舐めながら地元のシャンソンを聴くのが楽しみです。
ハガキ Rotring ArtPen EF ■■■■■■■ ノートルダム大聖堂火災:ついこの間に感じるが、4月16日のこと工事中の足場から、おそらくは電気コードからの出火が屋根に燃え移り、ノートルダム寺院の尖塔が崩れ落ちる映像がニュースで放映されました。世界中が驚きと落胆を味わったのです。 石作りの頑丈な建造物とばかり思っていたノートルダムの屋根は木造だったのです。何度も中に入って写真を撮ったりしながらも、こんなにもろく焼け落ちてしまい只々ビックリでした。 それにしても、工事を請けた業者の責任問題にはならないのでしょうか。 わたしの絵も燃えています。あのせむし男、カジモドの住まいは鐘つきの塔ですから火は来なかったものと思います。(2019/7/7) |
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