歌と歌手にまつわる話 |
(5) サリナ クラシックを唄う Classic
Salena (in English, click here) |
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サリナはジャンルを超えていろいろな歌を唄いたいといっています。素晴らしいことです。今年になって、
Victor からクラシック音楽を題材にしたCD "Romance with Beethoven, Bach ......
and Salena Jones"を発売しました(VICJ 60240)。
Borodinの "Polovtsian Dances"からとった"Stranger
in Paradise" , Ravelの"Pavane"のテーマからとった "The Lamp
is Low" などがよく知られていますが、ひとつのアルバム、14曲すべてがクラシックからコンテンポラリー化したものはきわめて珍しいと思います。ビクターの日本バージョンではベートーベンの「月光ソナタ」が入っていますが、以下はヨーロッパ・バージョンです。"Classic
Salena"がヨーロッパでのタイトルです。 |
1. NO OTHER LOVE (based on Etude
in E Major by Chopin) 5. E-MAIL FEMALE (based on Humoresque
no.7 in G flat major by Dvorak) 上の写真はサリナが若い時代に、Joan Shawという名前で唄っていた頃のものです。彼女の本名はJoan Elizabeth Shawというのです。 このCDが発売される前から、サリナはこの話をよくしていました。聴いて感想を聞かせろと言います。困りましたねぇ。真似して唄いたくなるような歌でないと、私の何処かをくすぐるものが無いのです。 クラシックの好きな人は、クラシック歌手のCDを聴くし、ジャズの好きな人はスタンダードの名曲やそれに通ずるものを聴きたがるのだと言ってやったら、「わかった、わかった」てな顔をしていました。 しかし、こういう試みをするのは偉いと思います。何年か後に、このCDのどの曲かを聴いて感動するかもしれないのです。14曲も一遍に聴かされたので、飽きてしまったのかもしれませんから。 日本版のCDの最後には、ベートーベンの「月光の曲」があります。この曲にキャロル・キングの"You've Got A Friend"をかぶせたのです。これはなかなかのアイディアです。いつか唄いたくなるかもしれません。 |