歌と歌手にまつわる話

(81) キャロル・キングの夕方フレンド  You've Got A Friend

Carole King(1942- )

Carole Kingはブルックリン・ニューヨーク生まれのちゃきちゃきのニューヨークっ子で70年代のシンガーソングライターです。

Oldiesのニール・セダカの”オー!キャロル”のキャロルとは彼女の事です。お返しの”オー!ニール”という替え歌まであります。

1971年のアルバム”Tapestry”はグラミー賞を4部門制覇してしまったことで有名です。全世界で2000万部を売り上げたというのですからすごい話です。

全米アルバムチャートで15週連続1位、その後も302週連続でトップ100にとどまるロングセラーとなるという話にも驚くばかりです。302週というのは6年間ということです。いやいや、桁外れのヒットだったという事です。

このアルバムの中で歌われている”You've Got A Friend”という心を打つ歌があります。

この歌をサリナ・ジョーンズがカバーしているのを聴いたことがありますか?「サリナ・ジョーンズのすべて」あるいは「ロマンス」というアルバムに入っています。意外と知られていません。

毎年、日本ツアーに参りますが、2003年8月のライブで「Kuniのために歌う」と言って唄ってくれました。90年代のCDに入っているのですがピアノの伴奏がベートーベンの「月光の曲」で、初めて安次嶺悟が弾いてくれました。生で初めて、目の前で歌ってくれました。私はボロボロになりました。

サリナはどんなジャンルの歌でも唄いますが、こういったロックというかポップの歌を唄わせると、またまた凄い歌唱力を見せてくれます。キャロル・キングのライブでこの歌を唄うと、客席で感動のすすり泣きの声が広がると言われています。

サリナの歌は人の心にしみこんできます。聴く度に、その時の空気を思い出します。

熊本のCity FM局に「夕方フレンド」という音楽番組がありますが、この曲をもじってつけた番組名です。この番組のパーソナリティは森永節子さんという古い物好きの珍しい方です。東京ではこの番組は聞くことが出来ません。それが、インターネットが縁で知り合いになり、東京にも出てきて我が家にもいらっしゃいました。(2006/7)

 

2012年にサリナがライブ・レコーディングして、You TubeにアップしたVideoです。


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