爵士楽堂主人の録音室 |
Undecided |
スウィング時代のトランぺッターであるチャーリー・シェーバースは15,6歳でプロの道に入ったという。例によって、年が若すぎるので3歳サバ読んで1917年生まれということにして届けたという。 この曲を出版社に送った。「曲名は?」と電報が来た。彼はまだタイトルを決めていなかったので、 「Undecided」 と答えた。「まだ、決まっていねぇ!」という積りだったのです。 出版社はこれを「タイトル」だと勘違いして、作詞家のSid Robinに伝え、それであの歌詞が書かれたといいます。まさに勘違のお蔭で生まれた歌です。面白いでしょ? ”Undecided”はよくインストでは演奏する人が多いのだが、日本にはVocalでさらりと歌う人はなかなかいない。90年代の初め頃だった。3年先輩の寺田さんの古いコンボバンド、Five Brothersが毎年ライブをやっていた。あるとき、プログラムに、 ========== と印刷がしてあった。「おー、珍しく”Undecided”をやるんだ」と思っていたら、・・勘違い。曲が決まっていなかったのでそう書いてあったのだ。 「よし、寺田さん、来年は僕が”Undecided”を歌う」となって、私のレパートリーに加えられた。勘違いのお蔭で持ち歌となったのだった。(2016/3/1) |
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