爵士楽堂主人の録音室 |
McArthur Park |
”McArthur Park”という歌はフルに歌うと7分もかかる歌で、Columbiaはじめメジャーのレコード会社は皆そっぽを向いた。ところがABCレコードが関係するLou Adler's Dunhill Recordsという独立系レコード会社がこの曲を買ってくれて、アイリッシュの俳優、Richard Harrisがレコーディングして大ヒットとなった。 Jimmy Webbはオクラホマのバプティスト派の伝道師の息子で、父親の教会で10代のころからオルガンを弾いていた。ところが讃美歌を編曲し、ハーモニーも変えてしまった。彼の音楽を知る者は、どんな編曲をしたのか想像がつきます。 McArthur Parkは太平洋戦争の総司令官だったマッカーサー元帥を記念する公園でロサンゼルスにある。これはMcArthur Parkの絵ハガキである。
カーメン・マックレーがこの長い歌の32小節を抜き出して歌っているのを見つけた。The Sound of Silence(1968)というアルバムに入っている。これを聴いてひっくり返った。ロック系の歌が8ビートのジャズバラードになっていた。 しかし、32小節だけでは物足りなくなって、いろんなアレンジを試みている。昔のテレ朝通りにあったDOMINANTではキーボードの章子がシンセまで弾いてくれ、バンマスのギターにベース、ドラムスと厚いバック演奏をしてくれた。譜面さえ書いていけば、たちまち弾いてくれた。DOMINANTは2000年春に六本木ヒルズの建設で幕を閉じた。 70歳の誕生会でマヌエラ・シスターズをバックにして全曲のコーラス・バージョンまで譜面を書いた。でも、その時1回だけでその後は歌っていない。大物すぎて普段は歌えない。 2012年5月に昔からの歌仲間の佐藤 宏さんの誕生会で歌ってくれとリクエストしてきた。そこで、美味しいところを取りこんだ最新のアレンジをして譜面を持ってAll of Me Clubに行った。これも我ながら難しいバージョンだ。 |
ここで歌っているのはカーメンのスタイルである。最も古いバージョンである。80年代始め、この歌詞は私の心境そのものだったのだ。胸に響いた。一番大事なものを34歳で失って2,3年後だった。 |