爵士楽堂主人の録音室

After You
Seger Ellis
1945

 

1970年代の初めにFour Freshmen group#4が来日し、そのコンサートで初めて聴いた”After You”という歌にすっかり参ってしまいました。フォー・フレッシュメンは1954年に唄いだしています。その前にはケントン楽団が取り上げています。1945年にEllisが書いた曲です。Stan Kenton 1947 Vol.1に入っていました。

Voices in Modernにもバトラー大学での録音盤にも入っている曲ですが、この歌を書いた作曲家はS.Ellisとあるだけでした。何十年後、調べまくったところSeger Ellisのことです。

Seger Ellis(1904-1995)
S. Ellis, 1989

シガー・エリスといっても、アメリカでさえ忘れられた名前といってよいでしょう。20年代、30年代には歌手として唄いましたし、ピアニストでもありましたし、バンドリーダーとしても活躍していたのです。テキサス・ヒューストンの生まれで、91歳の長生きをしましたが、後半の人生を知る人がいないのです。

FFのロス・バーバーはこの歌が好きでしょうがありませんでした。自著の中に書いています。

このレコーディングは2004年です。

(2015/2/11)


Lyrics

After you there is no one for me
After you there’s no one I can see
Tell me how many angels can there be
If there were more like you
What a great world this would be

After you all my laughter is gone
After you taught my heart to live on
There was no one before you
Who could thrill me like you do?
And there’ll never be anyone after you

And there’ll never be anyone never be anyone
After you


⇒ 譜 面(C)