歌と歌手にまつわる話

(140) James Moody 死去 Moody's Mood For Love

James Moody(1925-2010)

日本贔屓だったジェームス・ムーディが85歳で亡くなっていました。2010年の暮、12月9日にすい臓がんだったそうです。珍しく彼の訃報を見落としていました。

8年前(2003/12/3)に赤坂のB-flatでライブがありました。Moodyのホームペーを見ていて日本に来ることを早々と知っていました。若い頃の写真を持って会いに行きました。サインをしてくれました。78歳でしたがひょうきんな人ですから若々しかったです。


James Moody's autograph

James Moodyの吹いた”I'm In The Mood For Love”は超有名になりました。そのアドリブのフレーズに歌詞をつけた男がいます。Eddie Jeffersonです。インストの難解なソロを採譜し、それに歌詞をつけて歌ってしまうという面白いことを考えた男です。Eddie JeffersonがVocaleseの始まりです。

この”I'm In The Mood For Love”は”Moody's Mood For Love”と呼ばれました。これを最初にレコーディングしたのがKing Pleasure(1952)です。これが大ヒットして、ジャズスタンダードとなり、James Moodyの名はさらに広まりました。

    

昨晩のことです。ニューヨークに9年半いた後輩が戻ってきました。TODOSというニックネームのジャズとゴルフの好きな男です。ニューヨークではギターの先生について一生懸命習っていたのですが、先生が引っ越してしまって、暫らくギターはお休みしてゴルフに打ち込みました。その結果ゴルフの認定インストラクターとなってしまいました。驚きました。

それで、家内と2人でこの歌を久し振りに歌ってみました。そうしたらTODOSが「James Moddyは死んだ」というので、ビックリしてしまいました。それで、今日、James Moody追悼のページを書き出したというわけです。

元祖のKing Pleasureのレコードでは、コーダ近くに女声のパートが出てきます。これを歌っているのはBlossom Dearieです。

この歌いだしは”There I go, there I go, there I go, there I go ・・・・”です。そこで”There I Go Again”というタイトルが付けられているものもあります。(2011/7/3)

    


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