歌と歌手にまつわる話 |
(125) 心のこもった歌(その2) Hello Dolly | |
Dolly Baker(1922-2014) |
ドリーは今年の2月に米寿を迎えました。ひょっとすると12月頃に日本に帰ってくるかもしれません。 ドリーの本名はThelma Bakerといいます。Hello Dollyはドリーの十八番の歌です。「そうだ、Dollyをステージネームにしよう」ということでDolly Bakerが日本のジャズ界に登場しました。 20数年前に南青山のLamp Lightに月に1度ライブに出ていましたが、そこで会いました。この人の歌を聴いていれば、いいものがすべて吸収できると思いました。毎月、通いました。仲良くなりました。 |
私の顔を見ると、”A Hundred Years From Today”と”Sunday Morning Coming Down”を歌ってくれたものです。日本ではほとんど誰も歌っていません。 ドリーは80歳になるまで、赤坂の円通寺通りのマンションに暮らしていましたが、アメリカに帰ることになりました。 その4年後の2006年2月に東京に戻ってきました。沢田靖司のコンサートに出演するためです。その2日後にリトル・マヌエラで開催されたドリー84歳の誕生会に大勢が集まりました。 何を歌おう?清ちゃんが「”Hello Dolly”しかないよ」 というわけで、私がオージーサンズ用にアレンジをして、ドリーの誕生会で歌いました。沢山のプロが歌いましたが、皆、普段歌っているレパートリーから歌っています。芸が無くてつまらないです。 沢チンは「うーん」と唸ってくれました。我々の心がこもったHello Dollyは誰も歌わない編曲のニューバージョンなのです。分かる人はちゃんと分かってくれます。(2010/9/11) |