歌と歌手にまつわる話
Story of Songs and Singers

(259) シャルル・アズナブール死去94歳


Charles Aznavour(1924-2018)


 

90歳を越しても矍鑠として来日を繰り返していた。今年も94歳の誕生祝のコンサートを5月に予定していたが、怪我のために延期、チケット払い戻しの知らせがネットに出ていた。何と9月に奇跡の来日を果たし、東京ではNHKホールでコンサートが開催された。2年前にも「最後のコンサート」といわれたコンサートが大阪・東京で開かれている。

11年前には、東京では有楽町の東京国際フォーラムホールAで3日間のコンサートだった。6千人入るホールですぞ!その5年前だった。かのボザノバのお爺さんの酷いコンサートを思い出させる。

ジャズ爺さんは日本でシャンソンのライブ、コンサートには行ったことがないと思うでしょ?それが「銀巴里」クローズの時、1回だけ行ったことがある。丸山明宏でしたよ。

ところがパリには行きつけのシャンソニエがあったのです。夜10時頃になるとタクシーでカルチェラタンまで聴きに行った。3人のお婆ちゃんとジプシーのギタリストの歌を夜更けまで聴きながらカルバドスを舐めていたものだった。パリに行くと地元のシャンソン・クラブ歌手の歌が聴きたくなるのです。そういうものです。スペインではフラメンコが聴きたくなり、メキシコではボレロが聴きたくなり、そういうお店に出掛けるのです。アルゼンチンではタンゴね。

この話は80年代から90年代のことです。それが、現在ではジャズライブの店に変わってしまっているそうです。みんな死んでしまったのでしょう。

(2018/10/2)


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