ジャズと小噺

(20) 『あ』の『1』番

2009年の暮も押し詰まってからの話です。オージーサンズの相棒から「ベンツのタクシーに乗った」とメールが入りました。ナンバーが

      『あ』の『1』番

だというのです。最近は不景気なのにこういう高級外車のタクシーが増えているそうです。

ジャズタクシーというページをこの章の(10)で書いていますが、私は一度だけ偶然にこのタクシーを拾ったことがあります。そのとき、JazzのCDをかけてくれたのですが、そのサウンドの素晴らしさにたまげました。

現在では、いちいちCDをかけるのではなく、今流行のiPodと真空管アンプの組み合わせで聞かせています。iPodには10,000曲入っているそうです。

2,000曲を持ち歩いているくりGが哀れになります。

iPodの音質については、満足できない人種がいます。それはライトハウス・オーケストラのリーダー、伸ちゃんです。たしかにiPodで扱うサウンドファイルはいわゆる圧縮ファイルの一種で、ファイル容量が10分の1位の粗い音声ファイルなのです。

真空管アンプとの組み合わせの話をしたところ、「音源の粗さを真空管アンプがカバーして余りあるのかもしれませんね」と言っています。

街には空車タクシーが溢れかえっていますが、ユニークなジャズ・タクシーは優雅な商売をしています。よくご覧ください、安西さんのナンバーは「い」の「1」番です。(2009/12/31)


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