歌と歌手にまつわる話

(32) ヒット・ソングとは My Way

大概の人はシナトラといえばマイ・ウェイが彼のヒットソングだと思っているに違いありません。それは間違いではないのですが、「ヒットソング」と「いい歌」とは少しばかりニュアンスが違うと思います。大衆うけしない限りヒットソングとはならないのです。

ヒットソングはあたかも向こうからわれわれの所にやって来ます。しかし、いい歌は向こうからやって来るとは限らないのです。ですから、いい歌は一生懸命に聴いて掘り出すしかありません。歌好きがいい歌と思うのはむしろB面ものに多いような気がしています。もちろん、いいヒットソングもあるわけです。マイ・ウェイ(69年が最初のレコーディング)はいわゆるA面ものの代表といえる歌でしょう。


Paul Anka(1941- )

フランス生まれ(44年)の歌、Claude Francoisの”Comme d'habitude”に、ポール・アンカが英語の詞を書き、アレンジをしてシナトラのところに持って行った話は有名です。

シナトラはこの歌を自分と大衆のために唄っていたと想像しています。80年代の後半から90年代のライブで初期のレコードとはまったく違う唄い方で唄っています。これは何度真似してみたいと思ったことかしれません。
 


Akira Dick Ohtomo(1929- )
シナトラと何十年も友人付き合いをしていた爵士樂堂の大先輩、大伴昭さんは最近”My Way”というタイトルのアルバムCDを製作しました。

大伴さんはもちろんプロ歌手ではなく立派な実業家です。ご自身の古希の記念に作ったものなのです。

独特の甘くて張りのある声で唄われていますが、良くできたCDです。皆さん、大伴さんにお会いになったら一枚買って下さい。そうすると、そのお金はフィリッピンの恵まれない子供たちの養育や教育のために使われるチャリティとなるのです。

2002年になって、大伴さんがTV「題名のない音楽会」で唄ったMy WayとLittle MANUELA 20周年記念パーティで唄ったMy Wayを収めたMini CD”My Ways”を作成して差し上げたところ、ものすごく喜んでもらえました。奥様の芳村真理さんもよく出来ていると感心してくれました。

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