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1975年に出された"Manhattan Transfer"というアルバムが、現在のマントラの最初です。1曲目が"Tuxedo
Junction"なのです。当時はSop.がLaurel Masseでしたが、78年に車の事故で歌えなくなり、
Cheryl Bentyneに交代して現在に至ります。Laurel Masseもタクシーに載せたことがあったのです。
Tim Hauser Janis Siegel Laurel Masse Alan
Paul
一時は若者に迎合したロックっぽい、うるさい、つまらない時代もありましたが、本物を歌わなきゃならない大人がガキにお愛想など売ってはいけません。80年代前半ですよ。環七沿いの立正佼成会の大ホールでのコンサートだったか、そんな頃でした。
若者は喜ぶわけではありません。どうせ何やっても分からないんだから。第一、おじさんの臍が曲ってしまいます。その後、80年代後期は元通りになってほっとしています。
Janis Siegel Alan Paul
Tim Hauser Cheryl Bentyne, 1985
つい先頃、98年の暮に南青山のブルーノートでライブがありました。相変わらず元気です。
電話交換手の歌"Operator"を聴いて興奮しました。「ロング・ディスタンスでイエス様につないでくれ」という印象的な歌なのです。1998.12
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2000年11月には日本各地を1ヶ月間ツアーをしました。東京が最後のようでしたが、たくさんのファンがつめかけました。リーダーのTim
Hauserは私と同い年なのですが2時間休みなしに唄いつづけました。サッチモの生誕100年記念のアルバムから新しい曲も披露しました。円熟の域に達しているようです。
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2001年12月にも来日しました。Blue Note Tokyoでのライブは、乗りまくりのステージでした。近年ではもっともエキサイティングなライブを見せてもらいました。いや、聴かせてもらいました。
東京に「ジャズタクシー」というのがあるのをご存知ですか?爵士樂堂は一度偶然に乗ったことがあります。
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今夜は2007年7月8日(日)です。マントラの今年のジャパンツアーの最終日でオーチャードホールでのコンサートです。東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団をバックのオーケストラバージョンです。このコンサートを我々は最前列を占拠して聴いて来ました。流石に興奮しますね。マントラと僕らの間には他人は誰もいないのです。あー、面白かった!