歌と歌手にまつわる話


(47) サミーのタップ・シューズ

フランク・シナトラ、サミー・デイヴィスJr.とライザ・ミネリが1989年に日本で公演したときの話です。サミーが当時マイケル・ジャクソンが唄い踊っていた "Bad"の物真似をしましたが、途中で息を切らせて「歳をとりすぎた」といって止めてしまいました。そして、愛用のタップ・シューズを長い柄のついた靴べらで引き寄せながらこう呟いたもんです。

「この靴のほうがマイケルより年上なんだ」

当初、シナトラ一家の3人が再度ツアーを始めたのですが、ディーン・マーチンがリハーサルに遅れたり、すっぽかしたりするのでシナトラは本気で怒り、途中から彼をはずしてライザを連れてツアーしたのです。ディノが亡くなるまで許さなかったといいます。ショーに対する真摯な姿勢がそうさせたのだと思います。いつも完璧を求めていたのです。

ディノは死ぬまで酔っ払っていたのですよ。ディノらしいですな。


Frank, Sammy and Dino

1987年のシナトラ一家です。12年前は3人とも健在だったのですね。

最近、めずらしいCDを貸してもらいました。ディノが死ぬ前の1994年に、シナトラとディノのショーがあり、そのライブ録音なのです。1000枚だけ限定制作したものです。シナトラはディノを許していたのです。傑作なCDなのですが、サミーが生きていたらさらに面白い物になっていたことでしょう。


(48) ジャズ・タップ・ダンス
タップには"rehearsed Tap"と"Jazz Tap"とがあるのだそうです。前者は決められたコースにしたがって踊ります。後者はどう踊るか決まっていないのです。ジャズのアドリブと同じです。ドリー・ベーカーは"Jazz tap"が好きだといいます。彼女なら当然そうです。最近、日本に上手な"Jazz Tap"ダンサーがいて、ときどき競演するのだそうです。楽しいといっています。

川村隆英というジャズ・タップ・ダンサーで南青山のBody & Soulや原宿のKey Noteなどでよく一緒に出演します。私も何度かDollyの歌に合わせて踊るところを見ました。


Dolly Baker(1922-2014)

このページを書いたのは1999年でした。そしてDollyは2001年にアメリカに帰りましたから、隆ちゃんとは連絡が途絶えてしまいました。ライブも見ることは無くなりました。

ところが、13年も経った2012年7月に川村隆英本人からメールが飛び込んで来ました。驚きました。そこで新しいページを起こしました。(2012/7/3)

⇒ 川村隆英のページ


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