シナトラにまつわる話

ボサノバの誕生 The Girl From Ipanema



Sinatra and Antonio Carlos Jobim

ブラジル音楽といえば古くはサンバですが、新しい潮流、ボサノバが1958年に生まれたのです。シナトラは60年代半ばには、ブラジルからやってきたAntonio Carlos Jobimと仲良くしていました。ジョビンはボサノバの産みの親です。

ジョビンの曲ではありませんが、当時フランス映画「黒いオルフェ」の主題歌が世界中に響き渡りました。中南米の音楽、あるいはラテンのリズムがアメリカだけでなくわが国でも流行った時代です。

「イパネマの娘」もボサノバ好きにはこたえられない名曲でしょう。シナトラとジョビンが英語とポルトガル語のデュエットで唄います。

ジャズとブラジル音楽が相性いいのは、いずれもアフリカ輸入の奴隷の血が通う音楽だからなのでしょう。

現在では、ジャズ歌手も好んでスタンダードの曲をボサノバの軽妙なリズムに乗せて唄っています。また変わった雰囲気がかもし出されます。ボサノバそのものはジャズではありませんが、ジャズの世界に与えた影響は多大です。

Jobimの歌のパフォーマーで「ボサノバの神様」と呼ばれるジョアン・ジルベルトJoao Gilberto(1931- )が、2003年9月に初来日しました。(2003.9追記)