歌をつくる人にまつわる話
Story of Songwriters

(105)  Richard A. Whiting  Too Marvelous for Words


Richard A. Whiting
(1891-1938)


Johnny Mercer
(1909-1976)

玄人志向のスタンダード・ソングに、R. A. Whiting作曲、Johnny Mercer作詞の”Too Marvelous for Words”がある。1937年のワーナー・ブラザース映画「Ready, Willing, and Able」のために書かれた作品である。

タイトルの意味は「素晴らし過ぎて言葉が見つからない」という。素晴らし過ぎるのは貴女のことです。もちろんネ。

Whitingは、Mercerより18歳も年上だったので、モンクの言い放題の下で歌詞が書かれたという。Whitingは「言葉が見つからないなら、これを見ろ!」と分厚いWebsterの辞書を手渡したのだそうだ。

それで、マーサ―の歌詞の中には、
You're much too much 
And just too very, very
To ever be in Webster's Dictionary
なんて出てくるのだ。最大限の抵抗ですな。

わたしが90年前後に手に入れた、マーサーの歌集のタイトルが「Too Marvelous for Words(The Magic of Johnny Mercer)」というのだ。何とWaner Brothers Publicationが出版しているので驚いたものだった。

私が好んでで歌う歌が23曲ある。私は普段からマーチャーと呼んでいるが、曲も歌詞も素晴らしいのだ。

(2024/6/24)


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