歌と歌手にまつわる話 Story of Songs and Singers |
(258) Procol Harum A Whiter Shade Of Pale |
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プロコル・ハルムが1967年にぶっ飛ばした世界的大ヒット曲に「青い影」がある。オドロキだが、まだこのバンドは活動している。リーダーのGary Brooker(vo,pf)は昭和20年生まれだが、まだ唄いつづけている。 昔々、渋谷村の家の近くに変わったレストラン「月乃ひかり亭」が出来た。オーナーは児玉泰弘という銀行家上がりのシェフだった。ケーキを専門に焼くあけみさんがいた。 その児玉さんが、私についてテレ朝通りのDOMINANTに出入りするようになったが、なかなか歌おうとしない。 |
「青い影」ともう1曲、思い出せないが、その曲の譜面を書いてくれたら歌うなどと抜かす。書いたけど結局歌わないうちにDOMINANTは閉店した。 1つ前のページでホセ・フェリシアーノを書いてYoutubeを開いていてのことだ。Procol Harumのビデオが目に入った。しかも2006年という最近のビデオが上げられている。デンマークでのコンサートとのこと。未だ、歌っていたんだとびっくりして見て懐かしい。ストリングのオーケストラと大コーラス付きで荘厳な演奏だ。オリジナルのレコードを凌ぐ編曲で贅沢の限りである。ビートルズのすぐ後に出て来たイギリスのロックバンドなのだが、クラシカルな音楽手法は薄っぺらいものではない。
この曲のコード進行はバッハの「G線上のアリア」そのものである。文字通り、Violinの一番低いG線だけしか使わない作曲である。底流にバッハが流れて世界中にヒットしたのだろう。聴いてみてちょうだい。 このビデオを見聴きながら込み上げてくる。涙もポロポロだ。
「青い影」:作曲はGary Brooker自身で、作詞はオリジナルのメンバーだったKeith Reidである。 (2018/9/9)
A
Whiter Shade of Pale
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