ジャズとコーラス

(33) The Four Tops McArthur Park

デトロイトでテンプテーションズというMotown Soundのグループが結成されました。と書いたのがこの前のページですが、テンプテーションズよりも7年前の1953年にデトロイトでFour Aimsというグループが結成されました。しかし、Four Acesと紛らわしいので改名してFour Topsとなりました。モータウン・サウンドのソウルのコーラスで今も続いています。Motownとは自動車産業のデトロイトを指しています。

この写真はオリジナルグループですが、一番後ろのAbdul 'Duke' Fakirだけが生きていて、グループを率いています。


The Four Tops(original)
手前から Levi Stubbs, Renaldo “Obie” Benson
Lawrence Payton, and Abdul “Duke” Fakir
私はもともとソウルを聴いて育っていませんので、グループ名くらいは覚えていますが、レコードも持っていませんし、まさかJim Webbのマッカーサーパークなどを唄っているとは、夢にも思いませんでした。


Renaldo “Obie” Benson, Levi Stubbs, Abdul “Duke” Fakir, and Lawrence Payton,1990

Paytonが1997年に死去、Bensonは2005年に、長年リードを唄ったStubbsも2000年に引退し2008年にこの世を去り、リーダーのFakirだけが残されました。現在もPaytonの息子も新しいメンバーの一員となり、セカンドジェネレーションの活動を続けているという長寿のグループです。

1970年ころにカーメン・マックレーがロックのシンガーソングライター、ジミー・ウェブの書いたこの歌を唄っているのを聴いて、いい歌だと思い、いろいろなシンガーが唄っているのを聴きまくりました。しかし、Four Topsが歌っていることには気がつきませんでした。

最初に唄ったのはアイルランド人俳優のRichard Harrisです。全曲を唄うと数分かかる大曲です。おまけにバックのオーケストレーションが大袈裟で辟易としてしまいます。それをカーメンはこの長い曲の一部の32小節のバラードの部分だけを取り出して唄っているのです。カーメンの処理法を真似したのはディオンヌ・ワーウィックでした。

一方、70年代から80年代のディスコ華やかなりし頃に、ディスコクイーンのドナ・サマーが迫力満点のディスコ・サウンドに乗せて唄いました。これは圧巻でした。

そう、あのシナトラもサミー・デイビスJr.も唄っているのです。

しかし、ソウルのコーラスグループのマッカーサー・パークには驚き桃の木でした。3 Degreesも唄っているのは横目で見たことがありましたが最後まで聴きませんでした。

驚きました。いやはや、知らぬこととはいえ古くて新しいものの発見の日々というわけです。年とって爺くさくなっている場合じゃありません。2009/9/6

McArthur Park by The Four Tops

ここにYou Tubeありき

ソロをとっているのはLevi Stubbsです。 1996年のLive映像です。

消されてしまいましたね。よくあることです。私のところではそんなこともあろうかと思いDownloadして保存してあります。ほとぼりが冷めたら、このページだけで公開しようかと考えています。しばらくしたら、見に来てください。痺れます。

2010年7月に別のところからアップされていました。こういうこともよくあることです。いたちごっこのようなところがあります。(2010/8/5)

また消されました。しょうがないですね。取って置きのクリップです。(2010/9/1)

また出てきました。その内また消されて、またアップされるでしょう。もとのビデオは何万人の人が保存しているはずですから。(2011/2/23)

日本のYouTubeでは見られなくなりました。私のところで見られるようにFacebookに上げました。

こちらからどうぞ!

McArthur Park by The Four Tops

Levi Stubbsの葬儀(2008/10/17没72歳)でのAbdul Fakir(右)の悲痛な顔を見てください。
オリジナルメンバーで1人だけ生き残ってしまいました。

⇒ The Four Tops Official Site

⇒ Jimmy Webb のページ

    

85歳のAbdul Fakirをリーダーにして、2nd Generation が歌い続けています。名リード、Levi Stabbsの跡はAlex Morrisが歌っています。

(2021/11/2追記)


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