ジャズと小噺 Jazz and Topics |
(51) 鳥取県からの客人 |
慶應義塾楽友会という合唱団の後輩に鳥取県倉吉市の福庭自治公民館の館長がいる。私がその合唱団のOBOG会である楽友三田会のホームページ「楽友」の管理人をして久しい。昨2018年にリレー随想を一編書いて送ってくれたのだが、それが初コンタクトだった。10何年も離れているので互いに出会っていなかった。 2019年元旦にドカンと書類ファイルが送られてきた。2018年7月から12月までの、市民に対する公民館長のレポート6ヵ月分だった。大量の文書を「楽友」に掲載した。 その後も毎月、館長報告を書いて送って来るのだ。誠にご苦労なことをされている。 私はその報告書をHP「楽友」の「土井承夫(よしお)コーナー」に掲載している。 ⇒ 館長レポート 自らを「ヨッさん」と称している。そのヨッさんが5月に元の勤め仲間との会合に参加するため上京してきた。そして、品川にある和彊館という会社のクラブでご招待してくれることになった。
一寸お目に掛かれないような超高級なコース料理が運ばれてきた。実に美味しくて何一つ残さずに頂きました。それだけに留まらず、因幡の白ウサギのお菓子や珍しいラッキョウの紫蘇包みもお土産に。さらには土井君がカラオケで歌ったCDまで。何をお返しに送ればいいでしょうか。彼とは初対面にも拘らず、昼から4時までじゃべり続けました。 8月には、弾き語りのDVDを送ってくれました。”Let It Be”をお聞かせしよう。
彼の音楽は元々はクラシックの合唱で鍛えた喉。でも、ビートルズは好きみたいだ。去年も夏祭りで”Yesterday”を弾き語りしていた。 さて、2020年はベートーヴェン生誕250年に当る。「鳥取県民による第九」倉吉公演の企画が立てられ、ヨッさんは事務局長として働いている。そんな時、楽友会の現役たちが、9月28日に塾のあるオーケストラ10周年記念コンサートで「第九」に応援出演という知らせがあり、ヨッさんは是非とも聴きたいと、前日に上京してきた。 夕刻に赤坂見附で待ち合わせ、京串揚げ「六波羅」に連れて行き、たらふく食べて呑んで、エレベータで4階のマヌエラに移動した。
我々が店に入って行くと、御年寄りから学生までの数人の一団がおり、1人のオジサンが指揮を振りながら「荒城の月」を歌い始めるところだった。マヌエラでは縦文字の歌は歌えないことになっているのだが、そんなことお構いなしだった。変なオジサンと思ったら、昔よく遊びに来ていた慈恵医大青戸病院の先生に連れて来られたのだという。一番の年長者は鳥取医大の教授だった。全員が鳥取県人。この晩はマヌエラで鳥取県人同士が偶然にも出会ったのだった。不思議な日だった。 一団は、間もなく帰って行った。静かになって「さあ、ヨッさん、弾き語りなさい」で、”Yesterday”、”Let It Be”ともう1曲を歌ってくれた。今夜はベースの新井がついてくれる。そんなことは初めてのこと、気持ちよさそうに弾き語りました。
明日は超大型台風19号がやって来る。東京はすべてがストップする。我が家のマンションの管理人は出勤しないらしい。(2019/10/12 3:51AM) ◆ ◆ ◆ ◆ |