ジャズと歴史にまつわる話

プログレッシブからクール・ジャズへ

Stan Kenton(1911-1979)

1941年にStan Kenton楽団が出来ます。スタン・ケントンは、それまでのスイングの楽団から脱却し、進歩的な道を歩こうとしていました。後に”Cool Jazz”と呼ばれるジャンルが出来ますが、それにつながるスタイルで”progressive”と呼んでしました。ビッグバンドにも新しい波が起こります。

ケントンは、計算されたジャズという意味で一つのモダンジャズの概念を創り上げたと思います。ということは、アレンジメントが大切になります。複雑なアレンジはラベルを参考にしたといいます。ケントンは多くのアレンジャーを抱えていました。

また、使用する和音にも不協和音の巧みな挿入により独特な響きをかもし出すのです。

リズムにもいろいろな変化と工夫を取り込んでいます。アレンジャーの一人、Pete Rugoloはラテンのリズムを上手に使っていました。

ケントン自身がMCをやっているようでした。がさついたしゃがれ声でまるでバンドの繊細な響きとは対照的でした。ライブ・レコードで聴いたことがありますが、顔とも似合わないような声です。

Anita O'Day, June Christy, Chris Connerなど白人女性の専属歌手はそれぞれ大成しました。また、フォーフレッシュメンを発見した話も有名です。それから50年以上たちますが、フレッシュメンとケントンバンドは付き合っているのです。

同じ道を進もうとしているのがWoody Herman楽団です。ケントンバンドのすぐ後ろにつけている楽団といわれて並び称されていました。

ウッディはブルースも唄いますが、クラリネットとアルトサックス、ソプラノサックスのプレーヤーです。その名演奏で語り草なっているのが”Four Brothers”ですが、その4人とはStan Getz, Zoot Sims, Herbie Steward, Serge Chaloffであります。

ゲッツはケントン・バンドでもウディのバンドでも活躍しましたが、私の苦手のボサノバで有名になっています。

この二人が、クールジャズの種をまいたのです。(1998/10)


Woody Herman
(1913-1987)

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