歌と歌手にまつわる話 Story of Songs and Singers |
(231) 訳詩 CHARADE |
昨晩、京子さんから「今度、K先生の発表会で”Charade”を歌うことになった」と。言葉の意味が分からないところがあるとのお尋ねメールだ。 ヘンリー・マンシーニとジョニー・マーサーの黄金コンビが3年続けてオスカーを取るかどうかが話題になったが、”Moon River”、”酒バラ”に続くことはなかった。しかし、マーサーの評価は前作よりもいのです。その積りで3曲のメロディーと歌詞を見てごらんなさい。前作の2曲はシンプルだったと気が付くでしょう。”Charade”は大人っぽいのです。 70代の方は、1963年のサスペンス映画「シャレード」のオードリー・ヘップバーンとケリー・グラントは記憶にあるだろう。 |
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Johnny Mercer(1909-1976) |
あらためて歌詞を訳そうと思って眺めると、マーサーさん相も変わらず言葉使いが一筋縄ではない。京子さんが「何です?これ?」と言うはずだ。個々の単語の謂れや語源などをフォローしないとチンプンカンプンになる。いやはや、恐ろしいオジサンだこと。 CHARADE
Charadeは「見せかけの嘘芝居」とか「ゼスチャーゲーム」という意味がある。 マーサーさんの書いた歌詞の中で、Charade=Game=Billと解釈して訳すと分かりやすくなる。 Bill=Playbillのこと(芝居のビラ)。請求書ではありません。 演題のビラの立て看板=Billboardだが、音楽雑誌BillboardのヒットチャートからライブハウスのBillboardがお馴染みか。 久し振りにマーチャーの歌詞を訳してみたが、なんともロマンチックだねー。 (2017/9/7) |