歌をつくる人にまつわる話 Story of Songwriters |
(88) Carole Bayer Sager Arthur's Theme(Best That You Can Do) | |
Carole Bayer Sager(1947- ) |
キャロル・ベイヤー・セイガー Carole Bayer Sagerの名前を知ったのは、シナトラが1980年吹き込みの”You And Me (We Wanted It All)”を聞いた時です。 ちっともヒットしていない歌ですが、印象に残った歌でした。彼女が、40代で若死にしたPeter Allenと2人で書いた歌でした。 |
お友達の女声コーラスのMOFYが好んで歌っている、1981年の映画「Arthur」の主題歌”Arthur's Theme (Best That You Can Do)”、邦題「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」があります。これは、アカデミー歌曲賞を受賞しました。 この映画の音楽担当はバート・バカラックでした。バカラックは、主題歌の作成話をキャロルに持ちかけました。 キャロルはPeter Allenと歌作りをしている頃、”When you get caught between the Moon and New York City”という一節を、その当時にPeter Allenがしたためたのをもらっていました。それをキャロルは思い出して、Peter Allenに許可を得て、Arthur's Themeの歌詞に使うことにしたのです。 映画で歌う歌手は、Christopher Crossに決まっていました。 という訳で、この歌のクレジットには、Burt Bacharach、Carole Bayer Sager、Christopher Cross、Peter Allenの4人の名前が連ねられているのです。
これがきっかけとなり、バカラックとキャロルは結婚することになりました。1982年から1991年まで続きました。 ⇒ You And Me (We Wanted It All)のページへ (2019/8/25) |