歌と歌手にまつわる話 |
(76) Bobbe Norris and Larry Dunlap Blue Monk |
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Bobbe Norrisという歌手をご存知ですか?アメリカでは実力派の中堅歌手として活躍しています。中堅といっても広いアメリカのこと、素晴らしい歌を唄います。ご主人はLarry Dunlapというピアニストで、2003年11月から12月にかけてPhillip Morrisのパーティの招待で来日しました。 そのパーティの後で、いくつかのライブハウスでライブが計画されました。その1つが爵士樂堂の親しいCozy-Lでのライブです。志保澤さんからも薦められていましたので行ってきました。 LarryのピアノでBobbeが唄うと聴いていたのですが、旦那のボーカルは、またまた味わいのあるものでした。
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極めつけは二人のデュエットです。 なかなか聴けないデュエットで最高です。デュエットを面白がったところ、次々とやってくれました。 セロニアス・モンクの”Blue Monk”はいろいろな演奏家が好んで演奏する曲ですが、この二人のデュエット・ボーカルが素晴らしいのです。 ”Blue Monk”の歌詞が出ている譜面はありません。ないと知りたくなります。そこで、知り合ったばかりのLarry Dunlapにメールを出したところ、直ちに返事が来ました。もちろん「ブルーモンクの文句」を書いてくれました。
これはNina Simoneがつけた歌詞なのだそうです。ご多分にもれず、ニーナは人種差別から逃げて世界各地を転々とし、2000年にフランスに落ち着いた。その3年後に死去した。 いや、そうではなくAbbey Lincolnが、1961年にレコーディングするにあたり歌詞を書き、セロニアス・モンクに了解を得て歌ったものです。どうしてNina Simoneと書いたのか、何も憶えていません。まさか、Larryがそう書いてきたわけではないと思いますが・・・。後年、追記訂正しました。
しかし、2人の音源がありません。今度、送ってもらわなくては・・・(2003/12) BLUE MONK Goin' alone, life is your own, Life is a school 'less you're a fool, Finding your one place in the sun |
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Larry Dunlapは一度会ったきりなのですが、自分たちのライブの知らせを日本にまで知らせてきます。普段はなかなかメールも滞りがちですが、年賀状は送ってやります。 9月にも案内が来ました。たまには返事でも書いてやろうと思い、「Blue Monkの入ったCDはないのか?」と書いてやったら、先日、「この歌のヒントだ。これでお前さんなら全部分かるだろ?」と言って、1コーラスをメール添付で送ってきました。(2011/10/19) |