ジャズと歴史にまつわる話

ブルースの女帝 Bessie Smith


Bessie Smith
(1894-1937)
ベッシー・スミスはジャズが生れるころに、ブルースの女帝(Empress)とよばれた偉大なシンガーです。彼女は誰にも媚びることなく、アメリカ中で黒人の悲しみと叫びを歌いつづけ、オペラのアリアにも対抗できる古典的歌唱法で至高のレコードを吹きこみました。

彼女のブルースは悲しみの背後に力強さを感ずるのです。力強いって?そりゃあ、大女ですもの。

彼女ほかにもマ・レイニーといったベッシーの先生格のブルース歌手がいましたが、まともな収入は得られない苦しい生活を送らざるを得ませんでした。

しかし、ベッシーだけは例外でコロンビア・レコードのディレクター、フランク・ウォーカーが彼女のお金を積み立てておいてくれたのだそうです。(1998/10)

 

ブルースの女王 Mamie Smith

Mamie Smith(1883-1946)

ベッシ―スミスより一世代先に生まれ、1920年10月に”Crazy Blues”のレコーディングを行い、これが大ヒットとなった先輩歌手がいる。ブルースの初レコーディングである。

マミーは”The Queen of The Blues”と呼ばれていたが、上記のようにベッシ―・スミスに”The Empress of The Blues”と1つ上をいかれた。

それは、後から出たベッシ―がコロムビアからレコードを出し、その収入において上を行ってしまったからである。

同じスミスだが、赤の他人である。

 

 


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