加納氏は2003年8月に、初めて私の家にやって来ました。早速、どんなことをやろうとしているのかを、私を実験台にしてレッスンが始まりました。
いろいろなことを私に伝えたいのです。身をもってよく理解できることもあります。一方では脳みそでは理解できても身体では実行できないこと、つまり、その要領をつかむことが難しいこともありました。それは考えてしまうから出来ないのです。
「考えながらやっては駄目だ！」と何度言われたことでしょう。頭を空っぽにして、赤ん坊になったがごとく唄うことがいい結果をもたらします。一々「ごもっとも」な基本的な唄い方の教え方は、極めてわかりやすいものです。
みなさん、楽しみにしてください。知っているつもりのことも、まったく知らなかったことも、明快にわかり易く説明してくれます。エネルギッシュな教え方は、どこかの誰かによく似ています。誰のことでしょう。いい先生であるのと同時に、私とは、気が合うようです。